2006-01-01から1年間の記事一覧

Moulin Rouge ミュージカル仕立ての映画。 でもミュージカルっぽく作っておきながら,映画でしかできない表現方法が使われている。 メディアの違いを超えた、マニエリスティックなテクニック。非常にすばらしい。 二コール・キッドマン、美しすぎる。 ユアン…

AKIRA マンガのあの量を2時間半の映画におさめようとするので無理がある。 同僚のオランダ人が理解できなかったと言うのも無理はない。 人が考えてることとか時代設定が案外レトロで時代を感じさせる。 テクノロジーが全てを変えていくとみんな本気で信じて…

覚書。 建築言語ヴォリューム/スラブ/テラス/キャンチレバー 新しい設計条件が加わり、案がかわる。 クライアントからの新しい要求「各住戸にかならずプライベートなテラスをつける」 覚書周辺建物・運河・道路・私的ボート乗り場/周辺環境→ヴォリュームのバ…

アムステルダムの建築穴場スポット アムステルダムを取り巻く環状道路(大きさはパリの環状道路とほぼ同じ) の南西に位置する建築群、オリンピックスタジアム、ING銀行、自由大学医学部(vrije universiteit) ・Olympisch Stadion (Amsterdam) ,1928 1928…

建築を一通りみてまわったあと、友人からの電話。急遽彼の家で飲むことになる。 彼の家はユトレヒト通りのすぐ近く、プリンセン運河に面した超一等地。 一人で100平米近くある家に住んでいるんだとか。しかも彼は日本の広告代理店に勤めているから家賃は会社…

自動生成するモヨウ、それをうみだすプログラム http://reas.com/ そしてMichael Linが金沢生まれであることを知って驚愕する今日この頃。

Ben Van Berkel: Architect 今のボスがかつてBen Van Berkel(現UNstudio)で働いていたときにBenからもらった物を、なぜかもらってしまった。 しかし、ベンもレムもゲーリーも、今の自分の年のころには建築のけの字も知らなかったようなやつらだ。 今までの…

砂の女(1981) 新潮社 安部 公房 罰がなければ、逃げる楽しみもない。 この言葉をきいて納得してしまったら、あなたはきっとマゾです。 そんな人はこの本を読むしかないです。

死者の奢り・飼育 1959 新潮社 大江 健三郎 全体に通底する悲観的な雰囲気に胸を打たれる。 この小説が書かれた当時、筆者は若い青年であった。いったいどれほどの悲しい出来事が彼の身に起こったのだろうか。 「閉ざされた壁の中に生きる状態」を書いた、と…

虞美人草 1951 新潮社 夏目 漱石 藤尾の突然の死は、事件ですらある。 かつて小森陽一の講義でこの事件にまつわるエピソードを聞いたことがある。 漱石は、自分の創り出した藤尾という女性に完全に魅了されている彼の弟子たちをみて藤尾に嫉妬した、だから突…

騒がしい夜。 土曜日午後6時ころ、同僚のポルトガル人、アンドレから電話。 まえもって飲むことを約束していたこの日は、どうやら「ミュージアム・ナイト」というイベントの日だったらしい。 チケットを買うと深夜までアムステルダム中40箇所の美術館が入…

投資銀行―日本に大変化が起こる 2006 PHP研究所 岩崎 日出俊 投資銀行についてわかりやすく説明されている。 彼らが利益を生み出す原理だけは何とか把握した。 投資銀行は、既存のハード&ソフトの再編集だけで利益を生み出す。 リアルにゼロからモノを生み…

久しぶりに模型を作る。 プロジェクトはアイブルグ(http://d.hatena.ne.jp/k_fire/20061001)ではなく、これまた近くの人工島に実現されるはずの、住宅のプロジェクト。 両側を共有壁ではさまれていて、建築面積とほぼ同じ大きさの中庭をもつ、ヨーロッパの…

cnnニュースをきいていたら、こんなニュースを発見 温暖化の損失、大恐慌に相当と 英報告書が警告 http://www.cnn.co.jp/business/CNN200610300027.html ものすごく大雑把に要約すると、いますぐ地球温暖化に対する対策をとれば経済的な損失は少ないが、この…

成長の限界―ローマ・クラブ人類の危機レポート 1972 ダイヤモンド社 ドネラ H.メドウズ 自分が生まれる十年も前から環境問題は気づかれていた。 民間レベルまで研究が降りてくるまでにかかる時間の長さは半端ではないらしい。 物理的な問題よりも、社会的・…

Patterns in Design, Art and Architecture 最近、グラフィックやパターンに興味があります。 高かったけど、買ってしまった。ほしかったんだから、しょうがない。 下手にインテリアを設計するよりも すごく美しいパターンを部屋にめぐらせるだけのほうがよ…

先日、パリで出会った二冊の本 Archilab An inconvenient truth 一週間後、アムステルダムで期せずしてこの二冊に関係したイベントが起こる。 まず、Archilab。これは、現在フランスのオルレアンで開催中の展覧会のカタログ。 http://www.archilab.org/publi…

セックス・アンド・ザ・シティ シーズン 4 2003 そういえばだいぶ前に観たんだった。 英語の勉強になりました。 英語で聞いたときの理解率は50-70% ネイティブはやっぱわかりにくい。

伊東豊雄のエル・クロッキーをたまたま今日読んだ。 伊東事務所、やっぱり面白い。

引越し作業が終わってやっとプロジェクトを再開。 作業スピードが作業中断前より若干遅くなっている気がする。 よくないなあ。 しかし、外国語で話してると思考に枷をつけられたようになる気がする。 頭の回転が鈍る気がする。 よくないなあ。 残り一ヶ月半…

Kiss of the Dragon 2004 テレビでやってるのをたまたまみた。字幕なしでも結構観れるもんだ。 ジェット・リーの動きが異常に早いのは、手足が短いからな気がする。

土日にパリへ小旅行。 土曜日、リール。 コングレキスポ(OMA) ユーラリール(Jean Nouvelle) リヨン・クレジットタワー(christian de portzamparc) ル・フレノワ・国立現代アートスタジオ(Bernard Tschumi) コングレキスポを見て失望していたところを…

見えがくれする都市―江戸から東京へ 1980 鹿島出版会 槙 文彦 内容に関してはあまり新しい発見はなかった。 ちゃんと勉強して建築学科を出れば普通に知っているはず。それくらい基本的な内容。 特筆すべきは大野先生の章の、論の展開の仕方。 あまりにも論理…

茶の本―英文収録 1994 講談社 岡倉 天心, 桶谷 秀昭 基本的な読後感は『陰影礼賛』のときと同じ。 文章全体の底を流れているゆるやかな諦念まで一緒。 どうやら、われわれが抱える問題は岡倉天心の時代から谷崎潤一郎をへて現在まで基本のところは変わってい…

七人の侍 2002 黒澤明 三船敏郎 三船敏郎、うわさにたがわぬ迫力。 七人の侍の中の、最初の一人のおじさんの目がものすごく透き通っているのに驚嘆する。 こんな目を持った人が今日本にいるだろうか? そして農民たちの演技が、とにかくすごかった。

アトリエ・ワン・フロム・ポスト・バブル・シティ 2006 INAX出版 アトリエワン アトリエ・ワンの作品集。 どの作品も面白い。 いろいろ共感できるし、彼らが評価されているのもうなずける。 ただし決定的に不満なのは、どれもこれも独立住宅ばっかりというこ…

羅生門・鼻 新潮社 芥川 龍之介 文体が非常に心地よい。とても美しい日本語で物語がつむがれている。 また、原典が書かれた時代とこの小説が書かれた時代の雰囲気が両方感じられるのも楽しい。茶道のように、先人の遺産を継承しわざと不完全コピーをつくって…

自分のパソコンがダウンして以来ボスから借りていたラップトップが突然、昨日の夜無線LANを受信開始。 なんという偶然、なんという幸運。 これでまた、ブログを更新することができる。 今日は、新しい事務所の改装のお手伝いで一日中ペンキ塗り。 というのも…

さかさま世界史英雄伝 2005 角川書店 寺山 修司 3000年来もの天才たちを自分の身にひきよせてすっかり再解釈してしまう、という大胆な構想に感服。 寺山修司さん、大物だなあ。

地獄変・偸盗 968 新潮社 芥川 龍之介 藪の中、なんてスリリングなんだ。 テーマを古典からもってきて現代的に解釈しなおし、洗練された文章で描くというのは、なかなかおもしろい試みです。