見る : 偶然と必然のフェノメナ
2006
赤々舎
野村 仁
創ってるモノ自体は必ずしもかっこよくないし美しくなかったりもする。
でも考えてることとやってることはぴったり一致していて好感がもてる。
ただ単純に、ひたすらに、その場に起こっている現象を観察するだけ。
「見る」だけ。
でもその圧倒的に受動的で静かな姿勢からでも、クリエイションは生まれうるのだ、という示唆を与えてくれる。
現象を「見る」、そのしかたによって、そこに付与される意味が違ってくる。
作品と生活の区別がほとんどない製作者の生き方そのものもまた、よい。