友人を訪ねて

おとといから友人を訪ねてシュトゥットゥガルトにいて、いま帰ってきました。


21日


朝、ブレゲンツでズントーの美術館に感動。そのあとシュトゥットゥガルトヘ。
夕方シュトゥットゥガルト着。ひぐち、いわもとと合流し夕食はドイツ料理。ドイツ料理はぜんぶ大味なものだと思っていたら大間違い。
ミュンヘンのとは一味ちがいました。おいしかったです。
夜、My architectを途中まで見る。ソーク研究所はもちろんすばらしいけれど、個人的にはリチャーズ・メディカルの美しさもすばらしいと思いました。


22日


ドイツ語教室へ向かう二人と別れ、シュターツ・ギャラリーへ。
どぎつい色使いは思ったほどきつくなく、トラバーチンの石の外装もほどよく汚れていました。
そして問題の中庭はかなり不思議な作られ方をしていました。
美術館とはまったく無関係の人たちが通り抜けられるように作られているのですが、
展示を見ている側から通り抜けの人たちをみると、まちがって入り込んでしまった人たちような見え方をしていました。


その後、いわもとの案内でILEKへ。
外観の愛らしさもさることながら、よりすばらしいのは内観。
ミュンヘンオリンピック競技場と同じ原理でできていますが、膜に木材を使用しているのがとてもいいと思いました。
研究室の前にあるモックアップも圧巻。
ひとつはガラスがシール材で留められているだけなのに自立しているガラスドームで、
もうひとつはガラスを圧縮材として使用しているトラス。
なんでそこにそういう状態で存在できるのか、一見したところわからないのがすごいし、美しいと感じました。


その後、二人と一緒にR128の探索。かなりアバウトな住所だけで探したのでかなり困難を極めましたが最終的に無事に発見。
斜面への配置の巧みさゆえに中をうかがい知ることはできませんでしたが(というかそういう設計じゃないとあんな家、住宅として成立しませんね)
遠目にも確認できた異常なまでのスラブの薄さに驚きました。サッシュにしか見えなかったです。


夜、My Architectの後半を観る。
カーンの全作品の中でバングラディッシュがもっともすばらしい建築だと確信しました。
ちょっと神がかった雰囲気をもっていて時間を超越している質を備えているなと思いました。
その質がどこからくるのか、まったく理解はできていませんが。帰ったら図面をみてみようかな。


その後、パーティに参加。カナダ人、アメリカ人、ニュージーランド人、インド人とみんな英語ネイティブ。
ネイティブの会話はみんな癖を持ってて聞くのが厄介でした。たまにドイツ語にかわるし。


夜、ジャズから帰ってきたいわもとと三人で歓談。すぐに就寝。


23日


朝、ヴァイゼンホーフ・ジードルングへ。
名だたる天才たちが設計した住宅群が、きっちりと足並みをそろえて統一感を生み出している点がもっとも感動的でした。みんなが同じものを目指していた時代なんだなあとあらためて考えさせられます。
この統一感の源は、すべての住宅が同じスタイルでできていて、かつ外壁がすべてプラスターで仕上げられていて白をベースにした色で塗装されているからでしょう。
もちろん個々の住宅もすばらしい質を備えています。
個人的にはコルビュジェ棟とJ・J・Pアウト棟が群を抜いてすばらしかったと思います。


そしてミュンヘンへ。そろそろたまってるブログ全部アップしなきゃ。