最後の一日

明日がブリュッセル最後の一日。
これでしばらくこなくなると思うと妙に感慨深いものです。


個人的によく通った家の近くのカフェも今日で行き納め。


そして今日は母の誕生日。なので電話した。
先日送った手紙が昨日届いたらしい。
うだうだと考えていた件についていろいろとありがたいお言葉をいただく。

要約すると、「23歳で守りに入ろうとしてんじゃねえ」ということ。

そして心の琴線にふれたのが次の表現。



「好きなことじゃないと努力もできない」



このコトバにはドキリとした。
事実自分は、興味があることには全力で取り組めるが、興味がないことには全くと言っていいほど努力ができないタイプの人間である。

彼女は今日で53歳になる。
53年生きてみて若い人に言えることは、「若いうちは攻めろ」ということに尽きる、とまで言い切った。


守りに入ることが必ずしも悪いことだとは思わない。
しかし、一旦守りに入れば、残りの人生守りっぱなしだ。
だったら攻めれるときに攻めきれ、と。
守りに入るのはいつでもできる、と。


父も口癖のようによく言う。


「20歳やそこらの若造が10年先のこと考えて行動してるんじゃない」


先のことを考え出すと自然と人間は「守り」に入っていく、ということをいいたいのだと解釈している。


あとは背負うリスクの大きさに対して十分に自覚的であれば後悔はしなくて済むのかもしれない。


こういう悩みは長く考えれば納得いく結論にたどり着くというものではない。
(確かに自分は院に一年長くいる予定だけど、それは問題を先延ばしにしたいなどと言うあまったれた考えから決定したわけでは決してない。)


帰国までには何かしら答えを見出していたい。
そう思いながら旅すれば漫然と旅するよりもずっといろいろなことを吸収できるはず。