面白い本 / book『データでわかる2030年の日本』 三浦展著



『データでわかる2030年の日本』を読みました。著者は三浦展さん。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800301165/yokohamagoyok-22/ref=nosim/


事実としては既に知っている部分が多かったですが、わかりやすく、これほどの具体的な数字に触れられるコンパクトな本ははじめて。


この本を読んでいて絶えず思い出していたのは大学院生の時のある講義。
2005年、大学院修士1年だった僕は社会基盤と合同の内藤廣先生の講義を受講していた。
「今年、2005年を境に日本の人口は減少しはじめます。日本は縮小していきます。これは真綿で首を絞められるように、あまり痛みを実感できないままに進行していきます」
といった内容のことを講義の冒頭でしゃべられていて、この言葉がすごく頭に残っていた。


別に選んでこの時代に生まれてきたわけじゃないけど、
今年を境にここから先価値観が反転しますとか、それでも世界全体は人口爆発で日本の現象とはねじれちゃっていますとか、やっぱり海外に出れる人材になりましょうねとか、でも出るならヨーロッパとか面白くないから中国とかブラジルにいきなよとか、
いろんな人生の先輩がいろんなアドバイスをくれた僕の2005年。


結局ヨーロッパで近現代建築を見て回ったりインターンしたりして日本に帰ってきてアトリエに勤めるという
かなり古典的なスタイルでいままできたけれど、
ちょっと立ち止まって大きな視点で考えてみはじめよう。


とそんなことをゆっくり考えることのできた2013年の夏休み。でした。


やっぱ、楽しみたいね。


次は、同じ著者つながりで『現在知vol.1 郊外 その危機と再生 』です。
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