修論を無事提出したので、渋谷に映画を見に行く。観たのは、
renaissance paris 2054

http://www.renaissance-movie.net/


全編モノクロ映像の、フルCGアニメーション映画。
話のプロットや主題はよくあるもので、SF映画だけど全体的にレトロな雰囲気をかもし出しています。
また、話の舞台がパリであるという設定もこの古典的な雰囲気をつくりあげるのを助けていると言えます。


しかし、意図的に用意された古典的な設定であっても、それを表現するモノクロ・フルCGアニメーションという方法が新しいと思いました。
2054年という未来を描いたものであるにもかかわらずモノクロであるために、どこか過去を思わせる雰囲気を持っている映画です。


SF的な未来を描くという行為がすでに過去のものであり、モノクロという表現方法がいまだ未発達な頃の映像技術を思わせる一方で、
フルCGアニメーションという現代技術を駆使して、未来的な形の車や光学迷彩の兵隊が描かれている。
過去・現在・未来がごちゃまぜになった、時間が止まったような風景を描くのは、最近のSF映画や漫画のテーマとして定着した感があります。
シーンの切り替えのタイミングがわざとちょっと遅め設定されているのも、不思議な雰囲気をかもし出すのに一役買っていると思います。


というか、モノクロはずっと観ていると眩暈おこして倒れそうです。