やっと出発準備

今日、いままでやっていた作業が一区切りつきました。
家に帰れない睡眠時間四時間生活もこれでやっと終わり。
自分にこんなに体力と精神力があったなんてちょっとおどろきです。


この達成感はもしかしたら卒計以来です。
理想からはまだほど遠いけど、今できる範囲で限りなく理想に近づけたらこんなものができるだろう、というものができました。
帰国後の二ヶ月間、設計はもちろん木造ドームの立ち上げやその他の活動も全力でこなして完全燃焼です。


でも、とてつもなくタイトなスケジュールの中いつもかんがえていたのは
「なんでもかんでもやればいいというわけではない」
ということです。
なんでもかんでも全部やってやろうとして忙しく動き回っていたに、なんだか矛盾しているように聞こえるかもしれません。
でも、本当にそう思います。


コンペだってただやればいいというわけではない。
海外研修だってただ行けばいいというわけではない。


賞をとることばかりに気がいってしまってどっかでみたことのあるパクり建築をつくったりしても意味がない。
自分の今の能力をぎりぎりのところまで引き出してはじめて意味がある。
結果がついてこなかったとしても、一度全力で取り組めば、次からはその80%くらいの能力をいままでの半分くらいの力で発揮することができる。


海外に修行に出るのはなんだかかっこいいけど、「自分の経歴に箔が付くから」という程度の気持ちでいてはお金と時間の無駄。
結局「日本人は模型がうまいから」とかなんとか言われて模型製作奴隷にされるのがオチ。模型バイトは日本ででもできる。
高望みかもしれないけど、所員さんたちと同じようなプレッシャーの中でおなじクオリティのものを要求されるような存在でありたい。


要は、一貫した方向性をもって進んでいかないと、忙しさに追われているうちにあっという間に自分を見失ってしまう、ということです。
だからといって忙しさをおそれているのもだめでしょう。来た球は全部はじき返していかないとそのうち球が来なくなってしまいます。


そう考えてみると、今回のコンペ二つでやりたかったことも海外研修で学びたいことも、自分の中ではある程度一貫性をもっていると思っています。
そしてそれは遡れば三年生の課題のころに端を発しています。


とにもかくにも、「続けていく」ということは何をやるにしても必要最低条件ですね。


なんだか偉そうなこと書いてしまいましたね。言うは易く、行うは難し。
とにかく行動と結果で示そうと思います。