サクラサク日本へ。

明日、ミュンヘンを発ってロンドンへ向かいます。
ロンドンに2日いたあと、ついに日本へ帰ります。


日本では桜が咲いていると友人の知らせを受けて郷愁が一気に高まっている今日この頃です。



というわけで今日はミュンヘン最後なので市街をぶらぶらしてみました。
途中、思いがけずエルクロでみたH&deMの建物を発見したりしてうれしかったです。
所在地を知りたい人は連絡ください。教えます。
ミュンヘンは知られざるH&deMの宝庫なのです。


で、今日は主にH&deMのヒュンフヘーフェに入り浸り。


彼らの建築を実際に目にするまで、彼らのすごさは「表層」「皮膜」だけだと思っていました。
しかし今は考えを訂正して、「皮膜によって生み出される現象と空間」こそ彼らの興味の対象だと感じています。


まあ書いてみると当たり前のことですが、頭で思ってるのと実感できたのではぜんぜんちがうと思うのであえて書きます。

そしてその「現象と空間」はマテリアルに対する偏執的こだわりからくるというよりも、光と影、陰影とマテリアルの関係を知り尽くしているからこそ実現できているのだと思います。(そしてもちろんプランもうまくないと実現できないはずです。)


陰影を知り尽くしているからこそ彼らの作品はいつもフォトジェニックなのです。


そしてヒュンフヘーフェは光と影、自然光と照明によって巻き起こされる現象で充満しています。
さらにこの建築のすごいところは、スカルパを髣髴とさせるような(といったらほめすぎかもしれませんが)ものすごい設計密度です。
そしてそれでいて統一感が失われていません。

陰影的なすばらしさは写真をとおして感じることが出来ますが
スカルパ的なすばらしさはメディアには載りにくいものです。
実際に訪れてみて、雑誌からは感じ得なかったよさを感じることが出来ました。


とまあ最後まで建築尽くしでしたね。次ブログをアップするのは日本になると思います。
そろそろ実施コンペでも探し始めますかね・・・・