最近のこと


プランを書いて模型を作ってエレベーションと内部空間のチェックをして
またプランを書くというフィードバックを幾度となく繰り返しています。
セクションなど書いています。(スラブ厚の調整をわすれました)


最近の出来事


1月3日


パリで会ったKさんとその友達のYさんがブリュッセルに遊びに来る。
晩はファルスタッフというアール・ヌーボー調のレストランで食事をする。
最近焼肉を食べたくて仕方がないと言ったら、帰国したら自由が丘で焼肉を食べにいこうという話になる。
彼女たちは帰り際にピエールマルコリーニのチョコをくれた。
実はチョコレートで有名なピエールマルコリーニの本店がブリュッセルにあって、
彼女らはそこで自分たちの分を買うついでに僕らのためにも買ってくれたのだ。
こういうちょっとしたプレゼントは結構うれしい。
食べてみると、レオニダスのチョコよりぜんぜんおいしい。さすが。


1月4日


Oと二人でゲントというベルギーの地方都市に行こうと計画していたのに、
Oは夜更かししていたらしく朝起きれなかった。なので残念だけど一人でゲントへいくことに。

ベルギーの地方都市は、「古き良きヨーロッパ」というステレオタイプをそのまま体現したような街が多く、ゲントも例外ではない。


川沿いを歩いていたら不意に開けた場所に出た。
そのときふと目に入った映像の鮮やかさに息を飲み、立ち止まる。
真っ青に晴れ渡る空。
3つの教会と鐘楼のスカイライン
あまりにも美しく、寒さを忘れる。



ゲントのいいところは、ただの田舎ではなくて適度に都会であるという点。
教会の前の広場はにぎやかだし、商店街もかなり人が集まっている。
ちょっと住んでみたいという気になった。


1月5日


短い冬休みも終わり、三人が再びブリュッセルにそろう。同時にコンペの仕上げ開始。
自分は模型担当。使用した材料がはいいかんじ。だけど加工が極端にしにくい材で苦労する。
右手は腱鞘炎気味になる。


1月10日


ようやく発行される滞在許可証を手に入れるために市役所へ。
ところが、窓口のおばさんがかなり嫌な人で大変だった。
フランス語が話せないので英語で話してくれませんか?といっても
ずっとフランス語で怒ったようにしゃべりかけてきて、どことなく人を馬鹿にした態度をとる。
こっちも簡単なフランス語なら理解できるのでなんとか理解しようとしてるのに
執拗にフランス語でまくしたててくる。
「何を言っているのかわからないのですが」というと机をたたいてキレてくる。
ついにこっちもキレて会話の途中で一回窓口をはなれ、あっちが呼んでくるまで知らん顔して待合室で読書。


数分後やっと呼びにきてようやく滞在許可証をもらう。
確かにフランス語を話せないのはよくないとは思うけれど、
外人を相手にする窓口の人が英語もしゃべれずにそんな態度をとるなんて信じられない。


スタジオ・コンペなど


スタジオの提出締め切りが25日なので、コンペの作業は後回しにして、とりあえず各自の課題をすることに決める。


よく考えると純粋に集合住宅だけを設計するのは今回が初めてだ。
そしてなぜか日本にいたときよりも自由にのびのびと自分のやりたいことができている気がする。
「留学中」という解放的な気分がそうさせるのかもしれない。


エスキスでは指導教官はオープンスペースのことしか言及してこなくてものたりない。
こっちが一生懸命プランと内部空間の説明をしても、「プランはいいね。で、パブリックスペースは?」というふうに聞いてきて、内部空間の議論は起こらない。


僕としては外部空間との関係から内部のプランをどのように決めていったかという点が今回の自分のプロジェクトの一番面白いところだと思っているので、ちょっと物足りない。
彼は外部空間の形と素材にしか興味を持っていないみたいだ。


一緒にエスキスを受けたOは教官に批判されて、「僕はそもそも都市計画を信じていない」と言って教官にくいさがっていた。


語学について


ブリュッセルは一応フラマン語圏で、フラマン語オランダ語の方言。
今年どうせまたアムステルダムで半年過ごすのだから、せっかくだから簡単なオランダ語を覚えようと、日本からオランダ語の入門書を送ってもらうことにした。
オランダ語は英語に非常に似ているという話を聞くので、単語さえ覚えれば何とかなるだろうと甘い期待を抱く。
今年の目標はオランダ語マスター。無理っぽいけど。


コンビニ禁断症状


「東京遊牧少女のパオ」のモデルは妹島さんで、彼女があまりに頻繁にコンビニにいくから
伊東さんがそこからインスピレーションを得てこのプロジェクトを立ち上げたとむかし聞いたことがある。
そのとき、自分はそこまでコンビニ好きじゃないな〜などと思っていた


が、しかし。


最近、コンビニに行きたくてしょうがない。
EUにきてはや3ヶ月。
こちらにはコンビニなんてものは存在していない。
スーパーは6時にはしまるのが普通。

深夜にふらっとコンビニに行って漫画を立ち読みするなんてことは自分の日常では良くあったことだけど、それはこっちではまず考えられない。


今猛烈に、マンガを立ち読みしてから肉まんとおでんを買ってたべたい。
吉野家にも行きたい。


日本に帰ったその日にコンビニと吉野家に行こうと心に決めた今日この頃。