アムステルダム

アムステルダムに行ってきました。
ここ3日くらい、ロンドン帰ってきてからすぐ。
来年から研修生として働かせてもらうことになっているmoriko kira architectの
現場見学会に参加したりしていました。


現場は、オランダ北部のフローニンゲンという町にある教会のリノベーションと、18の家族のための新築の住宅群。


教会はプロテスタントのもので、自分の知っているカトリックのものとは大部違う。
もともとの教会にすでにオフィスがくっついていたという事実に驚く。
プロテスタントの人にとって教会は重要なものではなく、しかも信者の数が減少してきていて
今回の例のように教会がオフィスにコンバートされている例はオランダでは珍しくないという。
今回のリノベーションでは教会の機能は残しつつ、オフィスの機能を増やし、ゆくゆくはすべてオフィスにする予定だとか。
教会の大きなホールを見上げると、オフィスと教会がひとつの大きな空間に集約されていてとても不思議な感じがする。
教会は日曜日にしか使われないしオフィスは日曜日には使われないのだから多分不都合は生じないと思うけれど、いままで考えもしなかったタイプの建築で、なかなか使われ方が想像できない。
日本にいてはまずおめにかかれないプロジェクトだろう。
こういう日本ではできないようなことをオランダでは学びたい。


そしていくつかおもしろい偶然に出会う。


moriko kira architectの研修生にリサというスウェーデンの女の子がいるんだけど、
その子のボーイフレンドがマサさんという日本人で、しかも僕は日本でマサさんにあったことがあるという嘘のような偶然の出会いがあった。

僕がその人に会ったのは、僕の研究室のハンガリーからの留学生が開いたハンガリアン・パーティでのこと。
たしか今年の6月くらい。まさかアムステルダムで会うとは。
案外世界は小さい。
マサさんはそのときまだ日本で働いていたはずだし、僕もまだアムステルダムで研修することが決まっていなかった。

しかもさらに驚くことに、リサのルームメイトともそのハンガリアン・パーティで会ったことがあるということが判明。
彼はスウェーデンの学生で、去年、東大の演習室にずっとこもって
日本橋のスタジオのスタディを続けていた人で、印象に残っていた。
多分、全留学生の中でもっとも熱心に設計をしていた人だろう。
去年演習室で彼にスタイロカッターを使っていいかときかれて製図室に行くように教えたことがあったのを思い出す。
彼は今デルフト大学に留学中なのだという。


ほんと、この世界は小さいのかもしれない。