review - copenhagen 3rd day

8月3日、デンマーク王立図書館、コロニースハーフェン建築公園、アルケン美術館、plotの集合住宅を訪れました。
とても気持ちのいい晴れた日。ちょっと日に焼けたかな。


The Danish Royal Library(1999), Schmidt, Hammer & Lassen

通称、ブラックダイヤモンド。黒い彫刻的なボリュームが分割しておかれ、隙間にアトリウムや道路があるという構成。
運河と旧図書館をつなぐアトリウムが最大の魅せ場ですが、結局はよくあるアトリウム建築の範囲を超えられていないのではないか、と思ってしまいました。
運河側ファサードが微妙に手前に傾いてきていて、この建物と運河の間に佇んでいると空間がもう運河でいっぱいのように感じられるのはけっこう素敵な体験でした。


Kolonihaven Architecture Park(1996), various architects

次は郊外のコロニーハーフェン建築公園へ。放置された果樹園を著名な建築家がつくる15のパヴィリオンを建てて公園として再生しようという計画。
結構歩いて、やっとたどり着いたと思ったら、閉まっていました。
それで無理やり柵をよじのぼって入ったら、なかに日光浴をしている半裸の人が2人いたのであわてて引き返しました。どうやら閉園日だったというよりはそもそも公園としてうまくいっていなくて閉鎖されたような雰囲気でした。
わざわざ歩いていったのに、残念。


Arken Museum of Modern Art(1994), Soren Robert Lund

次は、気をとりなおしてすぐ近くのアルケン近代美術館へ。設計者はザハ・ハディドのヴィトラ社消防ステーションを参照したというだけあって、典型的なデコン建築。正直、よくわかりませんでした。
ただ、円弧と直線からなる平面形を持つメインの大きい展示空間はなかなか気持ちよかった。大空間だから気持ちいい、というだけのことなのかもしれませんが。


plotの集合住宅

最後は、plotの集合住宅。plotはwataru君が最近まで研修生としてはたらいていた事務所で、この集合住宅はいまのところ彼らの事務所の代表作(と僕は勝手におもっています)。
三角形のベランダがものすごい数飛び出ているあの有名な集合住宅よりも、僕としてはそのとなりのとなりにあった全面ガラス張りの集合住宅のほうに惹かれました。
建築というよりも、1:1スケールの模型といった趣。オランダ建築に近いにおいを感じます。すぐ隣に彼らの新しい集合住宅が建設中でした。


そのあと、夕食を摂ったあと市街地を散策。たまたま見つけたDVDショップで映画をチェック。『博士の異常な愛情』がセールで売られている。こちらではやはりスタンリー・キューブリックは日本よりもポピュラーなようです。
もうひとつ気になったのが、黒澤明監督の作品が異様に多いこと。七人の侍が無性に見たくなったけどDVDを観る環境がないのでアムステルダムで探すことにして断念。疲れがたまってきたので、早めに就寝。